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西新オレンジ通り日記

西新オレンジ通り日記

一番良い保険?


「私はねぇ、1番良い保険に入りたいのよ。
 次々に新しく良い保険が出るでしょ?
 だから1番いいのを調べて入り変えたいの。
 将来新しいのがでたら、それに変えられればもっといいわね!」
そういいながら、次々と何社もの設計書を出してこられました。

おおー!なるほどー!すごい!
社長がなんて答えるかなー?と思いながら見ていると
「そうですね~。次々新商品が出ますからね~。」
と言いながら、他社の設計書を見ている。
「ね、そうでしょ!新しいのがやっぱりいいじゃない?」

社長は、設計書を一枚取り上げると
「この商品ね、2年前に出たんですよ。 まあ、新しいですよね。
 でもね、保険って出来て140年ぐらいたつけど、
 実は、ほとんど変わってないんですよ。」
と、ニコニコ顔で講釈を始めた!おおー!はじまるのか!

「え?」という顔をしているお客様に
「つまりね、死んでもらうか、
 生きているうちにもらうか、
 生きてても、死んでももらえるか、
 生命保険はこの三つしかないんですよ。」

「ホントなの~・」と驚くお客様。
「うそなんか言いませんよ。
 あとは保障期間とか、保障内容とか、受け取り方法とかに
 保険会社が独自のバリエーションをつけているだけで
 死んでもらう、入院してもらう、満期でもらう、
 はずーっと、変わらないんです。
 商品だけを追いかけて入ると、必ず失敗しますよ!」

何千もある保険商品のすべてを、私たちも知りません。
内容も、同じ条件では比べられないものも多く
<一番良い保険>を目指すと保険本来の目的を見失ってしまう。

「ご主人が亡くなって生活が困るのは、あと何年くらいですか?」
「そうねー、どのくらいかしらねー」
「ご主人はサラリーマン?お子さんは?」
「サラリーマン。営業なのよ!上の子はね・・・」
お客様が、ひとりでにいろんな状況を語り始め
社長は、じ~っと聞く側にまわり、うなづくだけになりました。

生命保険の営業で大切なことは、商品の説明なんかじゃありません。
そんなもの、1分ですみます。
大切なのは、その人のライフスタイルを聞き出すこと。
プロとして、それに合わせて商品をチョイスしてあげること。

「一番いい保険じゃなくて、一番我家に合った保険がいいのね!」
さすが!たったあれだけの講釈で、
この奥様は、すべてを理解されたようです。(^▽^)
ふふふ・・また一人、お仲間になっちゃいましたね!
ようこそ~!




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